なゆた の きぼう

61回目の8月6日。

 今日の朝方、黙祷を行いました。

 その後、母の知人の方のお話を聞きました。その方をFさんと
 させていただきます。

 その方は当時20歳。会社で原爆の被害に遭われました。
 シャッターが上にかぶさって来て、奇跡的に助かったそうです。

 さまざまな話をしてくださった中で、特に印象に残った話をひとつ
 挙げようと思います。

 街中には、死体を回収する為のトラックが往来していたそうです。
 その中、子供を投げ入れようとしている所に遭遇。
 よく見ると、その子供は負傷しながらも生きていました。

 「まだ生きているから、やめて!」Fさんは必死に止めたそうですが
 その願いもむなしく子供はトラックに投げ入れられ、そのまま走り去った
 そうです。

 死者、負傷者が多すぎた為に生きているのにも関わらず、死んだ事にされる。
 そんな信じられない光景が、目の前で実際に行われていたのです。

 後でその子供の母親が捜しに来た時、Fさんは「向こうに走っていったよ。」と
 とっさに嘘をついてしまったそうです。
 
 どうして本当の事を言う事ができなかったのか。
 61年経った今でも、その事に負い目を感じている、と涙ながらにお話に
 なっていました。
 
 現在、Fさんは81歳。81歳とは思えないくらいお元気です。
 ハキハキとお話しになり、車も運転されます。
 いつも明るく笑ってらっしゃるので、まさかこんな苦しみを抱えているという
 事を想像すら出来ませんでした。
 
 戦争が終わって、平穏な日々が戻っても傷があまりにも大きく深すぎる。
 何十年経とうが、時代がどう変わろうが、痛みも苦しみも消える事はない。
 戦争というものはそういうものなのだと、実感しました。

 有名すぎて紹介するのもアレではありますが、「はだしのゲン」をまだ読んだ
 事がない方は是非、読んでみてください。

 私が原爆を知るきっかけになった中沢啓治さん原作の漫画です。
 小学校の図書室にあったこの漫画を、当時の私は貪るように読み耽りました。

 当時、影響を受けたのか、天皇陛下に対して不信を抱いてしまい、即座に父親
 から修正をくらったのが良い思い出です。あの時は子供でした。

 現在、広島在住。10月に2年目になります。
 その前は長崎に約3年住んでいました。小学生の時は奈良に住んでいたので、
 「はだしのゲン」を読みながら、広島、長崎はどんな所なんだろう。
 と思いを馳せていたものです。

 広島には一度、修学旅行で来た事があるのですが、まさか住む事になるとは
 思わなかったので、長崎に住んでいた事も含めて、不思議なめぐり合わせも
 あるものだ、と思いました。

 それまでどこか他人事だった戦争についても、少しずつではありますが、
 考えていこうと思います。

 「はだしのゲン」公式サイトはこちら
 「はだしのゲンの本屋さん」はこちら
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by nayunozo | 2006-08-06 21:59 | 日記

アニメやゲームの感想、日々のぼやき中心です。
by nayunozo
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